画像は筆者が昔に使っていた補聴器です。
不満を感じることなく使っていましたが、増幅が不十分なため×判定です。
筆者は先天性難聴のため、検査するまで利得が足りないことなどわかりませんでした。
(△が裸耳閾値、▲が装用閾値、重なっているところは利得0)
補聴器の装用効果を測定するための検査は
①純音聴力検査(気導、骨導)
②語音弁別測定
左右それぞれ3音圧ずつ
③音場閾値検査
裸耳と装用耳で測定
④音場語音聴力検査
裸耳、装用耳それぞれ3音圧ずつ
⑤騒音負荷検査および主観的許容度の質問紙
ですが、これらすべてを実施するには約60分かかります。
きこえのフェスタ補聴器○×判定ではその一部を抜粋して以下の通り実施します。
①質問紙『きこえの評価ー補聴前・補聴後ー』
(例1:電子レンジの「チン」という音など、小さな電子音が聞こえる。
例2:4、5人の集まりで、話が聞き取れる。)
評価方法は補聴器適合検査の指針(2010)pp.725〜726参照
②音場閾値検査(500Hz〜2000Hz)
ハーフゲインか装用閾値が1000Hzで35dB以内で○判定、達していなければ×判定。
③音場語音明瞭度検査(80dB裸耳と60dB装用耳)
80dB(もしくは平均聴力レベル上30dB)の音圧で裸耳を測定したときの明 瞭度と、60dBの音圧で装用耳を測定したときの明瞭度を比較します。
裸耳の明瞭度に比し補聴器装用耳の明瞭度が+10%を超えていれば○判定、- 10%を超えて悪ければ×判定とします。