音声認識を斬る  これからの人的支援とは 楠瀬 樹宜

 音声認識は、今や特別なものではなくなりつつあります。
 また、音声認識ソフトの種類は何も一つとは限りません。ただ、セミナーでは取り組みが盛んなUDトークの実例報告をひとつの切り口として考えています。
 NPO法人 名古屋難聴者・中途失聴者支援協会では、過去ドラゴンスピーチなども含め色々と変換技術が検討されてきた中で、格段に進化したUDトークに出会うことで、より具体的な未来に期待を覚えたと聞いています。
 故高木富生さんは、よく「なぜ、UDトークだと思う」という質問を私に投げかけていました。その答えを。この講座で見つけてほしいとも。その講座とは、2015年から3年連続で行われた、「地域福祉リーディングモデル事業 助成金 音声認識通訳サポータ-養成講座」でした。ここでは、UDトークの編集・リスピークの方法を学びました。
 今回、その受講生を中心にお招きしています。一連の講座を終了して、現在までの状況、音声認識の今、これからの人的支援、ニーズがどう拡大変遷していく可能性があるのか、ということについて考えます。
 荒川さん(講座の主催の立場)からは、今の名古屋での状況、この講座・音声認識がどのように活用されているのかをお聞きします。
 また、豊本さん(受講生)から、一昨年「美濃UDトークあゆみの会」を設立した経緯、また広範囲に及ぶUDトーク活用と地域との連携をお話しをうかがいます。
 一瀬さんからは、文字支援、特に遠隔支援移管しては草分け的な活動をされてきた中で、 広く音声認識を活用する課題と今後の展望についてお話しいただきましょう。